ショートスリーパーとは何なのか!?第二回


クリアカの相楽です!

 

前回はショートスリーパーと通常の睡眠では何が違うのかを見てまいりました。ショートスリーパーと呼ばれる皆々は脳の睡眠を司る部分の突然変異であり、通常よりも短い時間でも問題なく日常行動を行うことが可能な人々であるということを見てまいりました。

 

今回はその第二回、メインとするテーマは「短時間睡眠を取り入れることは可能なのかどうか、一体短く眠るということはどういうことか」と「どの様に自由な時間を創出するかにおいて7彼らから学び取っていけるか」ということを軸にして話していくことが出来ればと思います!

 

では参りましょう!

本から見る!短時間睡眠


ここで短時間睡眠を研究し専門医よりも詳しいとされている著書『スリープ・レボリューション』から一般睡眠から短時間睡眠へ変わろうとしたという本を見てまいりましょう。


「ハフィントンポスト」創業者で、2016年、健康情報ポータル「スライブ・グローバル」を立ち上げたアリアナ・ハフィントン氏は著書『スリープ・レボリューション』で次のように述べています。

オーストラリアの研究によれば17~19時間眠らずにいると(多くの人にとって日常のことに違いない)、認知能力は血中アルコール濃度が0.05%(米国の多くの州の酒気帯び運転基準よりわずかに低い値)のときと同程度まで低下するという。さらにあと2~3時間起きていると、0.1%、つまり酒気帯び運転と同程度に達する。もちろん、飲酒運転については路上で検査が行われるが、睡眠不足運転にそのような検査はない。
(『スリープ・レボリューション』より)

ハフィントン氏は『スリープ・レボリューション』のなかで、現代を睡眠危機の時代ととらえ、睡眠不足がもたらす健康上の弊害と、睡眠の効用について科学的な視点で詳細に述べたうえで、極上の睡眠をとるための具体的な方法を提示しています。同書は米国で、15万部のベストセラーとなりました。

 

酔っ払った原因は、睡眠不足は酒気帯びで日々活動している事と同じだと同書で述べられています。


ちなみに、日本で「酒気帯び運転」と判断される基準は、血中アルコール濃度0.03%以上、飲酒していなくても、判断力や認知能力が落ちた状態で運転すれば、事故を起こす確率が高まるのは明らかですよね

睡眠は「空白」なのか


実は、ハフィントン氏自身も、以前は「睡眠敵視派」だったと語られています。睡眠時間を削り、ハフィントンポストの立ち上げや子育てで、超人的なスケジュールをこなし続けました。

そしてある晩、倒れたのです。デスクに顔を打ちつけ、頬骨を骨折し、意識が戻ったときには血の海のなかにいたといいます。

彼女はこれをきっかけに睡眠に興味を持ち、その道のエキスパートを訪ね、医学論文を読みあさり、睡眠の専門家顔負けの知識を身につけ、自らの生活を見直した(その成果を、本書に書き記した)。いまでは、睡眠の伝道師としても精力的な活動を行われています。

睡眠は、決して空白の時間ではないのです。逆に、眠っている間に、人間にとってきわめて重要な活動がおこなわれていることが、近年になって科学的に明らかにされています。

科学は、私たちの祖先が本能的に知っていたことを繰り返し裏付けている。睡眠は空白の時間などではない。非常に活発な神経活動が生じて、記憶の定着や、認知機能のメンテナンス、脳と神経系の掃除と回復が行われる、とても豊かな時間だ。正当に評価すると、睡眠時間は、起きている時間に劣らない価値がある。私たちは、充分な睡眠を取ることで、起きている時間の質をずっと高めることができる。
(『スリープ・レボリューション』より)

・睡眠中に脳の老廃物や有害物質が洗い流される

睡眠に関して最近の最も重要な発見は、睡眠中に脳が掃除されていることである、と著者は指摘します。睡眠は脳に夜間清掃スタッフを送り込み、日中に脳細胞の間にたまった有害なタンパク質を除去する。このタンパク質は、アルツハイマー病にも関連があるといわれています。

こうした老廃物や有害物質の洗い流しは睡眠中にのみ、脳へこの掃除時間が確保されないと、単なるメンテナンス不足では済まなくなるというのは目に見えて明らかですよね。

書の中では、オックスフォード大学の脳機能MRIセンターのクレア・セクストン氏の「睡眠の質が低いことは、3~5年間の脳体積の縮小率が大きいことと関連性がありました」というコメントが紹介されています。

これだけではない有名人の言葉


ここでは一般的な睡眠時間を確保し、なおかつ誰でも一度は聞いたことのある有名な方の言葉を覗いてみましょう!

 

アマゾンCEO・ジェフ・ベゾス
「8時間眠ると注意力が高まって、思考もはっきりする。1日ずっと調子よく過ごせる」

ベンチャー投資家・マーク・アンドリーセン
「7時間半ならそう問題なくやれる。7時間だと落ちはじめる。6時間は最適以下。5時間は大問題。4時間ならゾンビだ」

キャンベルスープCEO・デニス・モリソン
「私が最高のパフォーマンスを発揮するには、毎晩8時間の睡眠を取ることが欠かせません。エネルギーを回復して、活動する脳を休めて、元気に目覚めるために」

リンクトインCHRO・パット・ワドーズ
「私は8時間眠ると、1日を迎える準備が万端に整う。ベストの自分をその日1日に注ぐことができる。よく眠らずにいると私は感情的になって、立ち直る力も集中力も低下したし、短気になった。それはリーダーとして良くないことだ」

バークシャー・ハサウェイCEO・ウォーレン・バフェット
「どちらかを選べと迫られたら、私は増収のチャンスと引き換えでも睡眠を一晩たりとも譲らない」

このように、世界に名だたる経営者の中でも8時間睡眠を行っている人々は数多くいらっしゃいます。

睡眠不足のまま仕事をしても、生産性も質も低く、高い成果は望めないでしょう。

 

なおかつ残業代や光熱費などのコストも発生します。企業にとっては、悪影響の可能性もなくはありません。

特に、経営層にいる人々が慢性的な睡眠不足であれば、致命的だ。

 

酔っ払い状態のなかで、優れた決断など期待できないからだ。寝不足になると、判断力、反応時間、状況把握能力、記憶力、コミュニケーション能力が2割から5割低下するといいます。

 

自分も努力すればこの希少な人々に仲間入りできると多くの人が信じたがっているが、短眠は訓練ではなく遺伝的変異によるものだ。(中略)遺伝子を持っているかいないか、それがすべて。短眠は時間をかけても上達しないし、仕事への情熱で魔法のように身に付くものでもない。
(『スリープ・レボリューション』より)

つまり・・・


  1. 「短時間睡眠者」つまりショートスリーパーとは、遺伝的変異の結果であり彼らはそれで生活に支障がないだけである。
  2. 世の中のほぼすべての人は7時間から8時間の睡眠を行う必要がある。
  3. ショートスリーパーではない人がその行動を真似するということは正常な判断や把握能力に少なくない影響を与える。

ということがわかりました。

 

では我々はこのショートスリーパーである人々の持つ時間優位性から学べることは何もないのでしょうか?

いいえ、そうではないと考えます。

 

  1. 時間優位性はそもそも健康であればの大前提のものである。
  2. 「ショートスリーパー」である人々は結果論的に使うことが出来る時間が多いのであって
    見た事実のままの時間だけに捕らわれると大海を知らない井の中の視点になってしまう可能性がある。
  3. 限られた時間を有効活用し続け「スキマ時間」を味方につける。
  4. 「ショートスリーパー」になることが成功する秘訣であると一体だれが決めてしまったのか。

 

 

最後に


 

まず一番大切なのはお仕事を行うにしても、学問にはげむためにも己が健康でなくてはなりません。

 

短時間睡眠を強行してしまえば健康のリスクが高まることとなり、得られるメリットと被るデメリットがより大きくなってしまいます。

 

そもそも筆者が「ショートスリーパー」について気になって記事にした理由は、調べた先に「成功体験」や「有名人や著名人、会社社長はみんな短時間睡眠だ!」と記載されており、あたかも成功するためには、夢をかなえるためにみんな行っている事なのだという印象を強く受けたからであります。

 

 

調べた結果そのようなことはありませんでした。

 

むしろ短時間睡眠を目指すならばより自らの生活においてより効率的に多くのタスクをこなすにはどのように動けばいいのか、脳を連日集中して動き、休む時はグッと休む方法を模索し終えたのだろうか、安易な方へ流されてはいないか、と逆に筆者自身自らを顧みる良い機会になりました。

 

情報は我々に多くの知見を与えてくれます、しかしながらその情報が本当に正しいものなのか、自らが見たいものだけ目に入っているのではないだろうか、自分が取り入れられるものは何なのか。よく精査する必要があると今回自らも考える良いきっかけになったと感じます。

 

その情報の取り入れ方や自分自身をアップデートしていった先に成功者が語る「今行かなくては!」という先見性が培われていくのでしょうか。

 

自らを恥じ入り、しかし心では自信を持ち、様々な意見の良いところを取り入れ実践していくことが必要であるということを最後にさせて頂きまして、本日は筆をおきたいと思います。

 

またお会いしましょう!

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